よくわかる文学フリマサークル参加ガイドとりあえず編
「第十七回文学フリマ」の出店受付が開始しました。
そこで今回は、文学フリマにサークルとして初めて参加してみようという方に向けてのエントリーです。
「文学フリマに参加しようと思うけどハードル高いわー」「漠然と文学フリマでたいわー」という人に向けての内容になってます。
まず、文学フリマとはなんぞ?という人は
文学フリマ公式サイトをチェックしてみてください。
個人的なおすすめは唐橋史さんの記事を良く読むとよくわかった気持ちになります。
第十六回文学フリマin大阪に行ってみようと思った方のために
それではこちらから本題です。適当にしか書いていないのでお婆ちゃんの知恵袋程度に目を通してください。
文学フリマの申し込みは先ほどの文学フリマ公式サイトから申し込みができます。
申し込みには、参加費と最低限サークルの名前と参加ジャンルが決まっていれば参加することができます。
サークル名とジャンルなどは当落決定後にも編集ができます。当然のことながら落ちたら編集できません
奇跡的にも文学フリマではサークル抽選になった試しがありません。
とりあえず、何でもいいので申し込みましょう。募集期間が2週間程度と短いので「作品ができていないから申し込めない」とうだうだしていると転機をのがします。
参加費はお賽銭だと思えば気が楽です。間違っても参加費を回収しようと皮算用などしてはいけません。
いいですか、お賽銭です。
大きなカテゴリーは小説、評論、ノンフィクション、詩歌があるのでこれも(ひとまず)適当にやりすごしましょう。
本家にも
「どのカテゴリーのサークルと並びの配置になりたいか」「どのカテゴリーにすれば買われやすいか」を考えて選択することをおすすめします。
と書いてあります。
適当なんていやだ!と思っていても、合併サークルなどで純文学の隣に詩歌のサークルが配置されていることもあるので、ここはゆるーくかんがえてももんだいありません…たぶん。
特にプロっぽいひとは小説/純文学にゴロゴロしているので何も決まっていなかったら純文学で良いのではないかと思います。
後で編集し直すことを忘れないようにしてください。
webサイト、twitterアカウントの入力欄もありますが、必須ではないので記入なしでもかまいませんし、既にサイトやtwitterアカウントをもっているなら記入してもかまいません。
作家として新しい人生を歩みたいというのであればこの機会に新しいアカウントを作るというのもありです。
さて、先ずは何から始めようか。
小説をいきなり書き始めてもいいのですが、先ずは、筆名とサークル名を決めてしまおう。
筆名は今後一生つきあっていく名前かもしれないので、少しは考えた方がいい。もちろん本名で作品を書くのも問題ない。
しかし、twitterやwebサイトを運営する上で本名はまずいということもあるのでとりあえずは筆名を考えることオススメします。
菜種はむらという私の筆名・ハンドルネームは、家にあった菜種油と歌人、穂村弘を掛け合わせてできています。
全然参考にはなりませんね。
基本的に何でもかまいません。江戸川コナンの様にその辺の名前を掛け合わせても何ら問題はありません。
しかし、ここでは筆名を決めるうえでのいくつか注意点を上げておきましょう。
1、分かりやす名前にすること
一番いいのは変換で一発で変換できて読み方が複数無い名前がいいと思います。
世の中には「虚淵」を「きょぶち」と読む人も10人に1人はいます(経験談)
2、縦書きを意識すること
ほとんどの場合作品には筆名を縦書きで書くことが多くあります。
「便所紙」「MEGUMII」「ヒルナンデス.J.ホーテンス」でも何でもかまいませんがそれが名前だと一発でわかるようにしましょう。名詞で一発でなまえとわからなかったり、縦書きで「MEGUMI」とかいて読みやすいか?「ヒルナンデス.J.ホーテンス」は長過ぎはしないか?などを考慮しましょう。
3、それっぽい名前にすること
何年か活動をしていると、急に名刺を作りたい衝動に駆られます。衝動に駆られなくても、知名度アップの為に配布用の名刺を作って配りたいということもあります。特に同人界隈では一度筆名(ハンドルネーム)で呼ばれるようになると地獄の様にその名前で呼ばれるので、実際にいそうな名前にしておくとどこで呼ばれても対処できるのでできるだけそれっぽい名前にしておくことをオススメします。
続いてサークル名を決めましょう
サークル名もぶっちゃけ何でもかまいません。サークル単位になってくると、個人サークルなのか複数人サークルなのか分かれるのでサークルメンバーと話し合いということも少なくありません。
文学フリマの多くは個人サークルが多いので独自の文化がめばえているので参考になればと思います。
1、筆名そのまま系
サークル名:山田太郎、筆名:山田太郎
作家は名前が命サークル名もそのまま名前というサークルもあります。さらにはHPも山田太郎のHPといったものもあります。
2、研究系、プロジェクト系
現代視聴覚研究会や東方プロジェクト、渡辺製作所などのアイデンティティを主張したサークル名
3、製麺所系
○○出版、○○社、○○文庫といった出版社風のサークル名
名刺を作る際にいかにもそれっぽくなるパターンで、あたかも企業のように見えるサークル名です。
かつてコミケではこのようなサークル名とそれっぽい名前、肩書き編集の名刺を配り無料で同人誌を回収したという伝説もあり、日常でもつかえるそれっぽい名刺ができます。
これで最低限の準備はできたので後は気兼ねなく執筆をすればいい。
ここから先は個人の孤独な戦いだ。
ポメラでも一太郎でもインデザインでもメモ帳でもいい作品を作り上げるのだ。
次回は(あれば)印刷所かHPとかについて書かもしれないし書かないかもしれない。