鳩山会館、マリアの心臓主催・大正ロマン人形展覧會

大正ロマン人形展覧會』をしっているでしょうか?
私もtwitterで前日に知ったのですが人形コレクターの片岡佐吉さん(マリアの心臓)のイベントが先週まで行われていました。

大 正 ロ マ ン 人 形 展 覧 會

東京・文京区音羽の小さな丘の上に佇む、鳩山会館

美しき庭園に囲まれた由緒ある西洋建築の一室に、大正期の日本人形をはじめ、世界の名高いアンティークドール、日本を代表する作家による現代人形など、古今東西の人形を特別展示いたします。

今までドールに興味があったのですが、なかなか、自分が作りたいのかどうかというのも微妙だったのでこの機会によいものをたくさんみていろいろと学べることがないかと足を運んだのですが、片岡佐吉さんから人形についていろりろとお話をしていただいたので今回はこのことを書こうと思います。

  • ドールと彫刻のはなし

 はじめに私は何も知らなかったので『ドール』の対になるのは動くことができる『マリオネット』と思っていました。
しかし、片岡さんはまずはドールと彫刻の話からということでお話を伺いました。

『彫刻』には主張がある。作者の理念やまた、その時代を象徴するようなものロダンやその他の芸術家の主張がにじみ出ているものだが、『ドール』は違う、愛されるために生まれてくるのがドールである。

彫刻はわからないこともあるかもしれないが、ドールは誰からも愛されるように作らなければいけないというのだ。

そして、愛とは何か?

一番身近なのは親から子への愛で、その愛を例えば自分一人で表現しようとしたらよい人形は作ることはできないし、心の濾過がきちんと働かないというのだ。

先祖代々伝わってきている愛のエキスを自分の心で濾過して、指先を集中させてその愛を人形に注がなければよい人形は作れないのだ。


なので、自分一人で人形を作っていると思っているうちはよい人形は作れないのだという。
また、欲や心の病気なので心の濾過が働いていない状態で人形を作り出すと『愛』以外のものが人形に流れ込んでしまい、醜く、ひどい人形が作られてしまうらしく。人形が好きな人はその心の濾過がきちんとされているかがすぐにわかるのだという。

時に顔が強烈な人形もいるかもしれない。しかし、、人形をみればどれだけ愛されているかがすぐにわかるというのだ。

また向き不向きもあるので作り続けてもだめな場合もあるらしい。

しかし、やらないでいるよりかは、粘土をこねることで精神が安定し意欲もでてくる。
それが彫刻になるかドールになるかはわからないがぜひチャレンジをした方がいいということだ。